未来志向性
未来志向性とは末来を構想し、計画し、デザインするという、未来に対する積極的姿勢のことを言います。現在のような社会変動の激しい時代には、変化を先取りし、これにあらがじめ備えるという姿勢が不可欠です。単に変化のあとを迫いかけたり、過去からの慣習にしたがって行動していたのでは、組織も個人も変化に立ち遅れてしまいます。こうしたことから未来志向性が各分野で強調されるようになってきているのです。反対語は過去志向性ということになります。
選択的未来とは従来、未来を考えるにあたっては、しばしば枝ひとつのコースだけを考えることが多かったのですが、歴史法則の必然性の延長線上に描かれる決定論の世界はその典型的な例です。これに対し、最近の未来学では未来を様々な可能性に対して開かれたものと考え、未来が現実にどのようなものとなるかは、この未来の可能性の多くのコースの中からの選択によって決定されるとみなします。このように未来が単線的なものではなく、数多くの代替的な可能性からなるとする見方を選択的未来の思考方法と言います。

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