検索的予測手法

未来を予測する手法は様々ですが、その中で探索的手法と言われるものは、過去から現在までの傾向線を、なんらかの仕方で未来に延長することによって未来の可能性を探る手法です。その代表的なものは、外挿法と言われていますが、その他にも歴史的類推法、シミュレーションなど様々な手法が用いられています。探索的手法による未来予測の出発点になるのは、週去の時系列データです。これらの時系列データがある一定の規則性を持つとすれば、それを近似的に一次関数、指数関数、成長曲線などによってモデル化し、これを未来の一定期間にわたって延長することにより、特定の時点における予測値が推定されます。このような探索的手法は様々の予測手法の中で、最も一般的に用いられているものであり、また最も歴史の古いものであると言えます。ただし通常、現実は非常に複雑であるために、過去の傾向的変化を無視して、未来の構造線を単純に延ばすことだけでは適切な予測とはなりえないことはいうまでもありません。