知識産業

知識産業とは知識や情報の生産、供給を主たる業務とする産業部門の総称のことで。教育産業、研究開発産業、マス・コミュニケーション産業の出版、放送、新聞、映画、広告など、情報サービス、情報機械の諸産業が含まれます。産業構造の分類はこれまで、コーリン・クラーク流の第一次、第二次、第三次産業といった分類が一般に行われてきましたが、最近では機能別の新しい分類の試みがなされるようになってきており、知識産業もこうした分類の一つです。実証的な研究としては、Ｆ・マハルップのアメリカにおける知識の生産と供給が最初で、その後様々理論的、実証的研究がなされるようになりました。ちなみに前掲のマハルップの調査では、１９５５年のアメリカ経済の中で知識産業の占める比重は国民総生産の３割に達しています。