循環完結の工学

産業廃棄物、生活廃棄物の総量は、工業化の進展、生活水準の向上とともに指数関数的に増大しつつあります。そしてこの増大する廃棄物は過去のある時点で自然のもつ浄化力の許容限界を越えてしまいました。自然の浄化力を上回る廃棄物は、環境に累積し、人間環境の質を劣悪化します。これまでの技術はどちらかというと生産技術中心であって、廃棄物をどう処理するが、これをどう再生利用するがというような分野については決して十分な取組みがなされてきませんでした。しかし地球資源が有限であり、廃棄物の処理も自然の浄化力に依拠しているわけにはいかないということから、廃棄物処理の技術、分解の技術、破壊工学などが注目されるようになってきました。この分野の研究開発が進めば、物質の利用のループはいわば循環が完結することになるということから、こうした技術上の努力を循環完結の工学を目指すと表現している。

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